2017年12月12日 13:28 発信地:マイアミ/米国
【12月12日 AFP】頭部に特徴的な牙を持つことから「海のユニコーン」の異名をとるイッカクは、人間の活動によるストレスに対して「憂慮すべき」反応を示すことを明らかにした研究結果が7日、発表された。このストレスで脳損傷を引き起こす恐れもあるという。
イッカクは恐怖に駆られると、呼吸を止めたまま高速で海の深いところへと泳ぎ去ろうとするが、この時の心拍数は毎分60回から同3~4回にまで低下することが今回の研究で分かった。
米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、イッカクの潜水による逃避行動では、必要となる酸素量が供給量の97%に及び、有酸素潜水の限界を超えて「筋肉、肺、血液などに蓄えられている酸素が枯渇し、嫌気的代謝に移行する」場合が多いという。
一方、通常の潜水では、継続時間と水深が同じだったとしても、消費される酸素はその蓄積量の約52%にとどまり、心拍数も毎分約20回に下がる程度だった。
研究チームによると、いわゆる「逃走か、闘争か」の反応を示す際に恐怖で体がすくむ状態が併発することで、イッカクの脳や他の重要臓器に十分な量の酸素が送り込まれにくくなることが考えられるという。
論文の主執筆者で、米カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California, Santa Cruz)のテリー・ウィリアムズ(Terrie Williams)教授(生態学・進化生物学)によると、今回の研究は、イッカクや他のクジラ、イルカなどの海洋生物が船舶輸送、地震探査、石油採掘などの人的活動によって悪影響を受けていることへの「警告的な」意味を持つという。
「これらの動物はその生態により、環境のかく乱に対して著しく弱い存在となっている」と、ウィリアムズ教授は指摘する。
イッカクは絶滅危惧種ではないが、地球温暖化が進行して北極圏の生息地における氷の融解が進むにつれて、人との接触がますます増えている。
■憂慮すべき観察結果
研究では、先住民が仕掛けた網にかかったイッカク5頭にセンサーを取り付け、デンマーク領グリーンランド(Greenland)東海岸のスコアズビー湾(Scoresby Sound)に放し、それぞれの生理反応と行動反応を観察した。センサーは、米フィットビット(Fitbit)製の活動量計に似た記録デバイスを吸着カップを使ってイッカクに装着させた。
数日後、イッカクの体から離れ落ちて海面に浮かび上がったセンサーを回収し、その記録内容を調べた。
記録されていた内容を確認したウィリアムズ教授は、「この技術でイッカクの世界を知ることができるようになったが、観察結果そのものは憂慮すべき内容だった」と語った。
イルカやアザラシなども深海を高速で泳ぐ際に心臓不整脈を頻繁に経験し、方向感覚喪失や死の危険に陥ることが、過去の研究では明らかになっている。
イッカクは通常、シャチやその他の脅威を回避するための自然な逃避反応として、捕食動物が追跡できない領域へと、低速で下降または上昇して逃げ込む行動をとる。
しかし、「シャチなどの捕食動物からの脅威とは異なり、超音波探知機や地震探査による不快音は回避が困難」であることをウィリアムズ教授は指摘しながら、「問題は、これに関してわれわれがどのように対処できるかだ」と続けた。(c)AFP
イッカク
イッカク(一角、Monodon monoceros)は、偶蹄目(鯨偶蹄目とする説もあり)イッカク科イッカク属に分類される鯨類。本種のみでイッカク属を構成する。
体長は雄で約4.7m、雌で約4.2mに達する。雄の体重は1.5tに達することがあるが、雌は1tに満たない。胸びれは短く、成体では先端が上方に反る。また、背びれは持たない。尾びれは扇形で、中央に顕著な切れ込みがある。身体の大部分は青白い地に茶色の斑点模様であるが、首、頭部、胸びれや尾びれの縁などは黒い。年長の個体の模様は若い個体よりも明るい。老齢の個体はほぼ真っ白になるため、角が確認出来なかった場合などにシロイルカと誤認される事もある。
イッカクの雄の特徴は1本の非常に長い牙である。この牙は歯が変形したものである。イッカクの歯は上顎に2本の切歯があるのみであるが、雄では左側の切歯が長く伸びて牙となる。ユニコーン(額に一本の角の生えた馬の姿を持つ伝説上の生物)の角は解毒作用があると考えられたため、中世ヨーロッパではユニコーンの角と偽ってイッカクの角が多数売買された。江戸時代の日本にもオランダ商人を通じてイッカクの角はもたらされた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/イッカク
エスキモーだかイヌイットは狩って食ってるだろ
イヌイットの大好物なんだって
イッカクの棲む海域はヨーロッパの人々にとってはあまりにも北であったため、19世紀までは伝説の動物だった。イヌイットとの交易を通してのみ、イッカクの存在が伝わっていた。イヌイットの間ではある女性が銛にしがみついたまま海に引きずり込まれ、その後、女性はシロイルカにくるまれ、銛は牙となって、それがイッカクとなったという伝説が伝わっている。
周囲の血と傷付いたイッカクの首が痛々しいのに人間がドヤ顏をしていて恐ろしかった…
魚を降ろした後の三角コーナーも怖いけど
人間だって人間に脅かされてるんだから
肉はあんまし美味くないとか言っていたよーな
人間社会で生きていくにはもう少し強くならなきゃ
子供の頃は爺さんの説明で鹿の角だと勘違いしてた
元スレ:http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1513102681/
ほんと嘘みたいな生き物だよなぁ…
しかも刺して戦うための牙じゃなくて
長さや大きさを競うだけらしいね
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